ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

同一性:同化と異化と環境と


アミノ酸が重合して
タンパク質の一部となる過程を
同化という


逆に
タンパク質から
アミノ酸が分解される過程を
異化という


同化が進めば
大きな分子が出来上がり
異化が進めば
小さな分子が増えてゆくことになる


同化が進めば集団は大きくなり
異化が進めば集団は小さくなるということだ


アミノ酸は
筋肉にあるアクチンやミオシンに同化することも
染色体を構成するヒストンに同化することもできる


アミノ酸は
同化すれば
アミノ酸ではなく
アクチンやミオシンあるいはヒストンの一部となり
もはやアミノ酸として語られることは無くなる
そして
ふたたび異化してアミノ酸の単体となると
アミノ酸として語られるようになる


アミノ酸がどのタンパク質に同化するのかは
そのアミノ酸が置かれた環境によっている


環境が単一であれば
運命の道は単純だ


単純な構造が複数存在した
多元的な環境では
運命も多元的だ


多元的ではあるが
でたらめではないところに生命の強さがある


創られて既にある環境が
次の環境を描いているということだ


とある環境が
同一の環境を導けば
その環境は同一性を維持してゆく


同一性を維持しながら
同化と異化を繰り返し
生命は世代を超えている


今生きているということで
変わりながら同一性を保持している奇跡の中にある


生きるということは
そんな窮屈な同化環境に佇むことだ


それでいて
そこから離れる異化の力も有しているから
別の次元へ環境を作り変えることもできよう


その環境が次に同一の環境を生めば
ありがたい進化の奇跡ということになる

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