ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

多元論:天国と地獄


週休二日で働いてできることの総量と
休みなしでは働いてできることの総量は違う


それは
一日寝ずに働いてできることの総量と
八時間寝て働いてできることの総量が違うのと
同じようなことかもしれない


しかし
たとえば
一日三時間しか働かない場合
週に二日きっちり休日が必要ではないような気がする


また
趣味の延長のような仕事をしている
しあわせな人の場合も
週に二日きっちり休日を取らなくても良いのだろう


「休日がないとやってられない」と思いながら働くのは
労働がきついからに違いない


肉体的なきつさであったり
精神的なきつさであったりするのだろうけれど
休みたいと思うのは
辛い労働から解放されたいからというのが
もっぱらだろう


一般的に
労働は
「・・・しなければならない」に縛られている


「・・・したい」世界と
「・・・しなければならない」世界があって
人はその世界の間を行き来しているようだ


自由の世界と
義務の世界と言い換えることができるかもしれない


天国と地獄の起源が
この二つの世界にあるのかもしれない


自由の世界は素晴らしい場所で
義務の世界はいわば鬼のような巨悪に
自由を奪われた場所だ


それでも
皆が自由であれば天国になるかというと
そうならないからうまくいかない


巨悪が育つのも自由があるからだ


巨悪を成敗する義務が
自由を確保するための必要悪なのだから
「・・・したい」世界と
「・・・しなければならない」世界が
共存しながら
現実が動いている


だからこそ
この世の他に
天国と地獄
天使と悪魔を思い描きながら
現実を眺める世界観が成立しているに違いない

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