絶滅した動物と
同じ姿かたちの動物が
再び進化して現れてくる確率は
どれほどあるのだろう？

様々な要素が
一期一会の出会いの中で
混ざりあい
今の姿の動物たちを再現するシステムを
形成している

再現されなければ
ただただ崩壊する混ざりあいが
きちんと
同じように繰り返されている

持続する偶然

素晴らしい偶然が
繰り返されば
素晴らしい世界が続いてゆき
美しい偶然も
醜い偶然も
繰り返されれば
それが続いてゆく

美しくても
醜くても
繰り返されれば続いてゆくのだ
素晴らしくなくとも
繰り返されれば続いてゆくのだ

続いてゆくものが
素晴らしければそれでいい
続いてゆくものが
美しければそれでいい

そんな中で
美しいものが
醜く映れることになれば
そこに争いが生まれることになる

争いの覇者が
美しいものを選び
醜いものを隅に押しやる

絶滅した動物たちは
美しもあり
醜くもある

今生きている動物たちも
皆それぞれに
美しくもあり
醜くもあるから
争いあっているところがある

おいしそうでもあり
まずそうでもある

人間も争いながら生きてきた

これからも
再現を争うように生き延びてゆくだろう

絶滅したら
人間の歴史は
どのように語り継がれてゆくのだろう

語り継がれることがなくなれば
今と同じ人類の文化は
もう二度と
再現されることはないだろう

何か新しい文化

何か新しい種類の動物

何か新しいものを覆い隠すように
既存の文化や動物が
再現を繰り返し
偶然を持続させている