管理するということは
侵略を意味している

稲作に適した環境が整備され
田んぼが広がっている

この管理された環境に抵抗するかのように
雑草が伸びる

かつて雑草の大地だったところに
田んぼを広げたのだから仕方がない

それでも
伸びようとする雑草は
無残にはぎとられ
管理された環境の中で
侵略者である稲が隆盛を極める

このように
どのような環境に育てるかによい
そこで再現される存在が異なるものになってゆく

自己の再現を有利に進めるように
周囲の環境を整えることは
自己を維持するための大事な手段だ

この手段に矛盾がある場合に
管理競争が始まる

管理競争は
侵略競争だ

管理しなければならないと
侵略しあう

野生と
人工が競合している

環境と
経済も競争する部分がある

人工と人工の競合だ

何かを再現するために
何かの再現が滞る

限りある環境をめぐり
再現競争が繰り返される

管理は侵略だ

侵略の矛先を広げれば
その分管理の密度は低くなり
管理が行き届かなくなれば
雑草に覆われた田んぼが現れる