ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

現象持続:抽象的持続と具象的持続


とある商店
例えば本屋さんに
「本屋さん」という抽象的名称と
「〇〇書店」という具象的名称当てることができる


そこを訪ねる人々にも
「お客さん」という抽象的名称と
「〇〇さん」という具象的名称を当てることができる


本とお金が交換されるという現象が持続するためには
どの本屋さんでも
どのお客さんでもよいのだが
「〇〇書店」が継続するためには
「本屋さん」で本とお金が交換されるのではなく
「〇〇書店」で本とお金が交換されなければならない


これは
「人間」が生き延びるという現象と
「私」が生き延びる党現象の違いに相似している


「だれか」と恋をするという現象と
「あの人」と恋をするという現象とも相似するだろう


「何かを」食べるという現象と
「あれ」を食べるという現象にも通じるところがある


私が失恋しても
誰かが恋を実らせれば
抽象的な恋という現象は持続する


私が命を落としても
誰かが生き延びれば
抽象的な人間という存在は存続してゆく


食べたいものを食べれなくても
食事を済ませることはできてしまう


具象的な現象の持続の総体として
抽象的な現象の持続がある


一つ一つの具象的現象は
消えてもよい些細な存在かもしれないが
抽象的な現象存続には
そんな一つ一つの現象しか存在していない


抽象的な現象など思考上のものであり
現実には
一つ一つの具象的な現象しか存在しない


具象的な一つの「私」が死んでも人間は存続するのだろうが
全ての「私」が死んでしまえば人間は絶滅する


ひとつひとつの「私」が
必死で生き抜いて
抽象的な人類の存続が実現している


だからなのだろう
意識は
目や耳を通じて外の様子をうかがうだけではなく
空腹や性欲など
様々な本能や感情をどこかから引き出して
それを鑑賞しながら
必死で生きる努力を促してくれている

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