ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

現象環境:拮抗の上の危うい平和


環境により
棲み易さや
棲み難さがあるから
生物相が
場所により違っている


海辺には海辺の生態系があり
山岳地帯には山岳地帯の
砂漠には砂漠の生態系がある


それぞれが
それぞれの場所に適した生活環を営んでいる


別の言い方をすれば
それぞれが
それぞれの場所に応じて無理をしている
この無理が当たり前になり
平然とした顔をして
それぞれの生態系の一部になっている


だから
違う場所に運ばれてしまうと
その無理が無駄な長物となり
棲み易さを損なってしまう


他者は環境だ


言葉も環境だ


環境に適応するように無理をして
その無理に馴染みながら
私も生態系たる社会の一部になっている


だからなのだろう
この社会が大きく変わることに恐れを抱く


変ると怒りを覚える


明日も
大体同じでありますようにと願うことになる


理想はそんな願いを乱しながらも
生態系を少しずつ変えてゆく原動力だ


理想は
それを実践する存在が
より持続性を高めることだ


トイレに行かなくても
眠らなくても
動き続けられる身体があれば理想的だ


そんな身体を持ったなら
トイレに行きたいことに
眠りたくなることに
怒りを覚えることになるだろう


環境は
このような理想たちがせめぎ合いの結果だ


「私」と身体もせめぎ合い
拮抗して今の進退に慣れ親しんでいる


時に
ぶつかり合い
荒れ狂い
それゆえに棲み難くなりながら
拮抗し妥協しながら
遷移を繰り返す


この拮抗のちょっとした乱れが
永遠を壊し始める


凪が永遠に続けば
とても平和ではあるのだけれど
拮抗の中の慣習は
バランスを崩す時がある


バランスを持ち直す方策が
危機管理ということなのだろう


危機管理の旗のもと
理想論が多様に展開し
衝突と拮抗を繰り返す

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