内部と外部:管理と自然
内部を創造する
境界線を引き
その内部を
外部とは異なるものにする
庭にフェンスを設け
内側と外側を区別する
内部は管理され
外部は放置され
あるいは
他の内部により管理される
私の部屋に
ゴキブリやネズミが現れたら
それらを必死で排除するだろう
私の部屋の内部は
神聖な領域であり
悪の化身の侵入を許さないのだ
この神聖な空間で
この空間を占める物質たちに対して
合目的的で効率的な統治を
私は推し進めている
ときに内乱のように散らかることもあるが
掃除をし
元のような秩序ある神聖な空気を取り戻す
内部に息づく神聖な空気は
その内部を創造したものにより維持されるのだ
私は広い部屋を支配したくなるときもある
が
その広さを神聖なもの死に続ける能力が
私にあるのか自問を繰り返す
私の肉体すら
完ぺきに整えられない私が
私の部屋をどれほどきれいに整えられるだろうか?
あるがままを受け入れている「自然」がある
私の支配しようとして支配しきれない内部にも
外部にあるはずの「自然」が侵入する
ゴキブリやネズミやハエやカもそれだ
多様性社会とは
このような自然を受け入れることでもあるのだろう
受け入れるべき「自然」と
受け入れがたい「自然」が
外部から
管理された内部へと入り込む