ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

内部と外部:自由になりたいと思うこと


生命は
自由を嫌う


秩序を好むからだ


「自由になりたい」と思うのは
今属している秩序が嫌なだけで
無秩序な自由を求めているのではない


もっとも別の
自分にとって都合の良い秩序
自分をもっと大切に扱い
保護してくれる秩序を求めるために
今の秩序を逃げ出したいだけだ


森の中に逃げ
自由になりたいわけではない


もっと優しい人に囲まれ
もっと自分に対して従順な人に囲まれ
思い通りに秩序を支配できるようになりたいのだけれど
現実としては
その真逆にある
秩序に支配されている自分から逃げ出したくて
「自由になりたい」と思うにいたるのだ


失敗をしでかし
非難を避けるために
あるいは
恥ずかしさから逃れるために
布団の中に潜り込みたくなることがある


布団の中の秩序は
私に従順だ


外部から孤立した私だけの秩序がそこにできる


外部から孤立して
自由をつかむのだ


しかも
布団にくるまり
保護されている感覚に浸るのだ


自由になりたいということは
保護されながら支配する欲望だ促す


この保護されるべき欲望が
外部を求め
秩序を求め
際限のないさすらいを促すことになる

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