ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

予定と実践:細胞は命工物だ


予定があり
それが実践されることにより
不自然な現象が観察されることになる


物質は
水の流れに沿って流れるのが通常であるにもかかわらず
メダカは
水の流れに逆らって泳ぎ
その場にとどまる


水の流れに流されない不自然な動きは
メダカが
それを予定し
実践しているから実現している
不自然な現象だ


メダカが自然の中の存在なので
不自然という表現はそぐわないのかもしれない


「人工的」という言葉を参考にすれば
「メダカ工的」ということになる


「命工的」とした方が
字面の収まりがよいかもしれない


メダカは
尾びれを動かすことで
推進力を発生させ
水流に逆らい泳ぐという
自身が予定したことを実践している


人工的な構造物であるビルディング程に
巨大ではないにしても
樹木は
自らが予定している姿に
大きな幹を構築している


何も
人だけが
物質の性質を応用し
予定した現象を実現したり
構造物を構築しているのではない


命は
そもそもに
予定なくしては出現しえない
構造物であり
現象の宝庫である


細胞は命工物だ


予定とその実践が連綿と現象し続けている
命工物だ


予定を持たない水分子は
受動的に動き回るだけであるのに対し
予定とその実践を繰り返す命工物は
予定された能力に従い
能動的にも動きまわり
環境からの受動的な力に従ってばかり動きはしない


予定する命と
実践する命が
合致していると
それは一人称の現象であり
予定する命と
実践する命が
不一致のところがあると
二人称の現象がおこる
さらには
実践の場とは言葉る場所に存在する命が命令し
実践が起こる場合には
三人称の現象ということになる


予定があり
それが実践されると
不自然が現象が引き起こされる


一人称の行動があり
二人称の行動があり
三人称の行動がある


私だけで
全てを予定し
全てを実践すれば
一人称で足りるのだけれど
私が全てを予定しておらず
私がすべてを実践していないので
二人称や三人称があらわれる


私の意思は
あなたの意思をも汲み取っている
私の意思にとって
私の遺伝子の意思もまた
あなたの意思であり
彼の意思であるのだ


私の意思は
私工物であり
命工物であるということだ


決してすべてが社会により作られた物ではない


暴力や
お金の力で捻じ曲げられることもあるけれど
決してすべてが社会に創られたものではない

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