明日の予定が　今　存在する

実現することもあり
実現しないこともある明日の予定が
今　存在する

明日の予定は
真実であることも
虚偽でもある
もしかしたら
どちらでもないのかもしれない

明日にならなければ
その虚実がつかないのであれば
予定の間は
あくまでも予定であり
真実でも
虚偽でもない
そんな存在であろう

虚もなく
実もないそんな世界に
明日の予定は存在していると言い換えられよう

根も葉もない妄想が躍動するのも
こんな世界だ

現実の中で虚実を区別され
恣意から必然へと運用されている事柄へも
恣意が入り込み
妄想の花が開くのだ

それが為
この世界では
悪人も善人になり
善人も悪人となる

明日の予定にほだされて
恣意的に
善悪が入れ替わる

このような恣意を
固定しようと
思考に芯を持たそうと努力を重ねる

その芯を軸に
より確実な明日の予定を設計する

妄想とは別の
より確実な明日の予定を思考する

この芯には
当然のように
現実世界の善悪が入り込む

現実を取り入れ
恣意の排除に努めるのだ

より確実な
明日の予定を設計するために
虚実のない世界に
現実世界を持ち込み
虚実を形成するのだ

言語が恣意性から脱却し
それぞれの言語世界を創造するように
思考の世界も
恣意性から脱却しながら
それぞれの思考世界創造する

恣意から脱却し続ける予定の中で
それぞれの言語や
それぞれの思想が明日の予定として
それぞれの存続を措定してゆく

そしてその予定を崩すような
恣意への逆戻りを避けようと
不都合な現実を排除する

ここに
思考による現実支配のために
技術と力が求められる

思考を擁護する
技術と力が
現実を支配し始めると
思想の背景となる恣意の世界は
バイアスの遠い向こうに追いやられる

思想の努力は
このバイアスの創造だ

より良い明日がやってくる

こんなバイアスが
日々
思考の芯をより強固に変えてくれている