ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

触媒と必然:世界の創造と死の恐怖


触媒により
必然が進むと
同質が大量生産される


この大量生産された存在に
触媒作用があると
また別の存在が大量生産される


この存在にも触媒作用があり
どの産出物にも触媒作用があり、、、と
繰り返し
このような触媒の連鎖のなかで
触媒反応が閉環し循環するようになると
周期を描きながら
存在群が一連のものとして存続し続けることになる


このような触媒の系譜として
生命の進化があり
物語の伝承があり
文化の花が咲き誇る


生命は
卵 成長 生殖という生命感を循環し
物語は
活字 音 記憶という存在の中で
一貫した同一性を保持し
文化は
様々な予定と実践を伝承しながら
世代を超えて同一存在として存続してゆく


それぞれの局面で
触媒物質が化学反応を誘導するように
何かと何かが触れ合いながら
決められた同一方向へと誘導を重ね
存在の同一性を確保している


この世な触媒反応の循環の中で
世界が創られ躍動している


触媒反応がうまく動かなくなると
世界は崩壊する


触媒が作り出す予定において
循環が確保され
世界が機能しているのだ


この循環が途切れると
世界が崩壊する


予定の中で世界を眺めているのだ


だから
死が怖い


死の先にある予定が見えないからだ


まだ見ぬ世界へあこがれと
何があるかわからない未知への恐怖が
現状維持を求めるように
死を避け
今を維持しようと必死に踏ん張る


この心持が
大いなる触媒として
私の活動を制限し
生命を保持する方向へと誘導してくれている


本能は
私を維持する触媒だ


この触媒を乗り越えれば
私はもっと自由に崩壊することができるのだろう

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