触媒に触れると
誘導され
定められた予定を実践することになる

信号は
触媒であり
赤信号は赤信号の
青信号は青信号の定められた決まりを順守させる

人の目も触媒である

悲しいかな
人の目のある所と
人の目のないところでは
後者の方が自由気ままだ

人の目があると
その人の目にかなう行いを強いられているように感じる

その目があることに気が付かず
ついつい気ままにつまみ食いをして
大目玉を食らうことがあるということだ

警察官がいることを知らず
ついつい交通違反をしてしまい
違反切符を頂くこともある

こうした触れ合いの積み重ねの中で
秩序が生まれ
世界が循環している

世界は
触媒のを介した触れ合いの中で
熟成し
触媒を育て合て存続してゆく

言葉に触れ
その言葉の世界が
私の中に広がる

世界は
触媒を介して広がり
高め合っている

触媒が維持している必然を
より広く
より確実なものとなるほどに
世界は確固たるものへと成長する

世界が初めにあるのではない
触媒が世界を創るのだ

そして
世界が
触媒の良否の基準となる