ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

道程の設え:道程の両義性


水が流れる道程は
右岸と左岸に囲まれている


どちらかの岸が崩れると
道程も
崩れる前とは異なるものとなる


ダーウィニズムにも
右岸に優性思想があり
左岸に相補思想がある


優性思想は
弱肉強食の考え方で
強いものが生き残ることにより
未来の人間はより強くなるという考えだ


これに対して
人間は他の動物に比べ腕力も最強とは言えず
走力も優れているとは言えないので
野生の中で生きてゆくには脆弱な動物と考えられる
この脆弱な動物が生き延びるためには
助け合いが必要であり
弱きものも生きてい行ける社会を構築してきたことが
人間を進化させてきた
だから
弱いものを助けることが
人間をより強くする力になると考えられる
これが相補思想に通じている


右岸に優性思想があり
左岸に相補思想があり
その間を人間進化の道程が流れている


右岸に近い水も
左岸に近い水も
やがて交じり合う
そしてまた別の方向へと別れてゆく


相補思想ー優性思想
利他的行動ー利己的行動
集団主義ー個人主義
以和爲貴ー自主自律


様々な両義性の間を
心が行き交いながら
未来へと流れてゆく


言葉は
この流れに錨を沈める


固い決意が
この流れにくさびを打つ


心の流れは誰ほど力強いのだろう?
言葉の錨はどれほど重かろう?
決意のくさびはどれほど深く打ち込まれているだろう?


右岸と左岸の間に
様々な淀みが出来上がる


淀みという
道程の設えが出来上がる


水も
まんべんなく自由に流れているわけではないらしい

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