道程の設え:実践可能性と再現性
良き道程の設えは
道程の実践可能性が高いことである
そして
存続してゆく道程の設えは
その設えの再現性が高くなければならない
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花火の設えは
ちょうど良いタイミングで
火薬に火が燃え広がってゆく必要がある
酸素濃度が大きく違えば
火薬も変化させてゆくなければならなくなる
極端に言えば
酸素がない状態では
酸素があることを前提とした火薬は
実践不可能な代物となる
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美しい花火は
またそれを見たいというリクエストにより
再生産されることになる
美しくなくとも
祭りを知らせる音だけの花火も
再生産されている
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再生産されない設えとしては
花火が開かない花火玉や
あまり美しく感じない花火玉がある
良き道程の設えでなければ
実践を通じて再生産されないのである
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実践可能性は
設えから実践への道程で試される
再現性は
実践から設えへの道程で試される
どちらかばかりが長けていても
道程は途切れてしまう