ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

現象と構造:制度の規制とそこからの自由


欺瞞を防ぎ
構造の秩序を維持するために
慧眼が進化してきた


同じ目的のために
道徳や倫理
法律が整備されて来た


慧眼は
個人対個人の関係において
重要な防御であるのに対し
道徳や倫理
それに法律は
個人対社会の関係において機能する防御策だ


正義でないこと
欺瞞の可能性が高いことを
予め
社会として決めておくのだ
そして
このような社会的罪に見合う
社会的罰をくらわそうと待ち構えるのだ


欺瞞であろうがなかろうが構わない
形式的に社会的な罪ならば
罰をくらわすのだ


笑顔に対して笑顔を返す自然な反応を
笑顔に対しては笑顔を返さなければならいと
義務化するのが制度ということになる


笑いたくない時にも
形式的に
笑わなければならないのだ


自然な感情がもたらす表情から
人工的な表情へのシフトである


各種制度は
自然で野蛮な行動や表現を
人工的で理性的なものへと
パラダイムシフトさせるのだ


制度が発達しきめ細かくなるにつれ
自然な感情から離れ
義務が
人間性がないがしろにされた虚無感を募らせることになる


すると
制度からの自由が希求されるようになる


人間には
自由も秩序も必要なのだから
より少ない義務の中で
より多くの権利を制度から享受したいと望み合う


この矛盾をうまく実現できた者が
人間らしさの競争の勝者ということになる


いいとこどりのアウフヘーベンの実現だ

×

非ログインユーザーとして返信する