ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

現象と構造:先祖代々の理


日々
多様な選択肢の中から
何かを選びながら行動している


環境に応じて
行動を選択するのみならず
人間は
助け合いをするために
仲間や
仲間ではない他者の行動によって
大きく
自分の行動を変えてゆく


対応する相手が多くなればなるほど
選択肢の幅は広がり
選択の機会は増えてゆくから
人間は刻一刻と
選択を強いられている生き物と言えるかもしれない


このような選択肢の広さと
選択の頻繁さが
相手の行動予測を立てにくくしている


これがさらに選択肢の広さと
選択の頻繁さを助長しているので
相手が
予想どおりに行動するような仕組みを形成した


道徳や倫理
それに法律は
この類の実存だ


男なるこうする
女ならこうなる
子供はこうで
お年寄りはああだ


専門家ならこうなのだろう


様々なカテゴリーが
行動の選択肢を制御している


この制御にのっとり行動することが
社会人の規範となっているから
自由を見失うことになる


見失った自由を取り返し行動すると
裏切り者と言われたりする


それだから
出来合いの道を選ぶのが安全でらくちんで
道を切り開くのは大変だ


自由を求め道を切り開いたつもりでも
いつの間にやら
安全でらくちんの道を歩いていたりする


何百年
何千年
何万年
何百万年も
同じような生き方を繰り返してきた


そうそう変わったことなどできはしない


仲間に頼り
裏切り
また新しい仲間に頼りながら
同じ過ちを繰り返し
同じ正義を繰り返してきたのだろう


自分の過ちは仕方がないもので
他人の過ちは許しがたいのも
先祖代々受け継がれてきたものに違いない


だからこそ
自分の過ちを責めるのも
他人の過ちを赦すのも
先祖代々の理なのだろう

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