ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

現象と構造:信心と疑念の中で


意識は
物質そのものに触れることはできず
意識にとって
物質の性質は推測の対象である


これと同じように
真理もまた憶測の対象である


正義も同じだ


正義と信じることを為し
それがうまくいけば
それは正義として維持されるが
それがうまくいかなければ
その正義は疑われることになる


科学的な原理も同じであり
その原理に沿って
説明可能であれば
その原理は正確なものであるが
その原理に沿って
説明できないことが見つかると
その原理は疑われることになる


このようにして
疑われることで
より疑いようのない信じるべき物質の性質が
明らかにされて来た


真理や原理や正義や法律など
様々な存在が定義されて来た


しかし
いずれも
推測の域を出ない


それでも
その推測を信じなければ
その推測を利用できない


物質の性質も
真理も
正義も
原理も
疑われ成長し
信じられ活用される


疑うことと
信じることの同居が存在する


信じられながらも
淘汰選択されてゆくのだ


どの生き物も
生きてゆけると信じながら
時のなかで死んでゆく


生きられないのではないかと疑いながらも
生きられると信じながら生きている


こうした信心と疑念の中で
生命の構造が
自然選択され洗練してきた


意識の中にある
物質の性質も
真理も
正義も
原理も
信心と疑念の中で
洗練されて来た


これからも
臨機応変な
疑念と信心の中で
新たな地平が切り開かれてゆくのだろう

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