目的が見いだせる状態では
能動的であり
定型的な現象が
繰り返されている

四季の移ろいは
定型的は現象ではあるが
能動的ではなく
地軸の傾きによる太陽光の強さの変化による
受動的なものである

生命は
こうした四季の移ろいに対して
能動的に反応し
四季に応じて生活様式を変えている

蝶たちの多くは
寒い冬は
卵や蛹で過ごし
春になると活発に活動するようになる

春に種をまき
秋に収穫を迎える稲作も
収穫を目的として
季節折々に
労働力をつぎ込むことにより成立している

生命が
それぞれの命を維持するために
様々な活動をしている

命は命を目的として
能動的に
定型的な現象を繰り返している

能動性を維持するために
能動的に現象しているということもできよう

このようなシステムにおいて
目的が見いだされる

システムを維持する助けになるあらゆることが
合目的的現象として観察され
システムの維持を阻害するあらゆることが
非合目的的現象として観察される

そして
合目的的現象は神の恵であり
非合目的的現象は悪魔の仕業と比喩される

稲作において
日照りによる言い値の水不足は深刻な問題だ

この水不足を解消する水路の設置は
合目的的現象だ

その水路の水も不足するようになると
雨ごいをしたりする

雨ごいは
合目的的能動だ

非科学的と評されることもあるが
極めて合目的的能動的現象である

命は
こうした現象で紡がれる

こうした合目的的能動が
科学をより高度なものに成長させてきた

雨ごいの心が
科学力を高めている