ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

生命と反応:秩序化へ向かう自由と無秩序に向かう自由の綱引き


野放図な自由と
目標を選ぶ自由には
大きな差異がある


野放図な自由は
無秩序に向かう自由であり
目標を選ぶ自由は
秩序化に向かう自由である


ただこの秩序化に向かう自由は
目標を定めると
もはや自由は急速に消滅してゆく自由である


目標を達成するために
様々な努力を重ね
仕掛けを造り
人事を尽くして
実践において
天命を待つということになる


この実践への道の過程で
邪魔が生じれば
それを除去することもまた
大事な仕掛けづくり問うことになる


争いが
生じるのはこうした時である


相容れない目標を掲げることは
目標という予定の段階では
両立できる


しかし
その目標に則り実践するということになると
相容れない部分が支障が現れることになる


どちらかが
実践を放棄しなければ
目標を実践できないということになると
相手の目標を持つ自由を剥奪するということも
目標実践のための小目標ということになる


こうして
目標を選ぶ自由が縮小してゆく


大きな目標を達成するためには
犠牲がつきものだということなのだろう


この犠牲を良しとしなければ
大きな目標を妥協してゆかなければならない


アウフヘーベンや
中庸の思想は
このような妥協を通して
多様な目標を
実現可能とするような環境を整備する考えなのだろう


目標を実践するために
全力を尽くさなければならないが
力を弱めるべきところもある


あえて
力を抜く


赤信号を見てブレーキを踏むようなものである


一分一秒でも早く目的地に着きたいのをこらえ
ブレーキを踏む


こうして
野放図な自由も
目標に向かう自由も
抑制されながら
多様性を拡散させながら
秩序化が図られているようだ


多細胞生物の
多機能集合体が思い起こされる

×

非ログインユーザーとして返信する