ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

感情と思考:記憶とその実践としてのエランヴィタール


投げても
ただの紙はひらひらと舞い落ちるだけなのだけれど
この神を追って紙飛行機にすると
空高く飛ばすことが出来るようになる


この紙飛行機を折ることを覚えたこどもの頃
折ることが出来るということに喜びを覚え
何機もの紙飛行機を折った


そして
まだ紙飛行機の折り方を覚えていない年下の子供らに
得意になって
その折り方を教えてあげた


記憶し
その記憶に従って手を動かすことて
ただの紙を紙飛行機に変えられるのである


言い方を変えると
いくら起用に手を動かせても
記憶がなければ
紙飛行機を折れないのである


折り方の記憶と
実際に折る手先があり
紙飛行機が出来上がる


記憶とその実践


記憶が時を超え
この記憶がとどまる間において
実践が繰り返される


そして
実践の都度
記憶は強化されてゆく


別の言い方をすれば
実践のない記憶は衰退してゆく


強化されてゆく記憶は自然選択の対象で
衰退してゆく記憶は自然淘汰の対象なのである


頻出する感情や思考は
自然選択されて来た


実践を繰り返してきた感情が
いまだに
断続的に繰り返されているということである


実践を繰り返してきた思考が
断続的に繰り返されているのである


感情や思考が
紙飛行機のように
どこかへと高く飛び立とうとしている


いずれまた
着地する運命の中で
高々と空高く飛ぼうと
折り目正しく
型を正しく
中空を舞っている

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