ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

感情と思考:自由を捨てる賢さ


また食卓の上に乗り
ほうれん草のおひたしの上にまぶした鰹節をねらっている


猫の話である


何回怒っても
鰹節を取り出すと寄ってきては
鰹節を食べたがる


人様のものと
自分のものの区別をつけれないのであるから
始末に悪い


同じ鰹節でも
猫のものと
人様のものがあるのであるが
人間はそれを理解し立派に行動できるのに
猫にはそれを理解できないらしい


「食べたい」となるんと
人のものも
自分のものもなく
全て自分に食べる権利があると思っているようである


いや
むしろ
その権利は
予め決定されているのではなく
実力で奪い取るものだと考えているのかもしれない


何かの見えざるものにより
すでに物事は決定されているという
深淵な考えを持てないらしい


決定されている物事に対して
従順に従う品の良さが
猫には欠けているということである


だから
お金に価値があることを
猫は身に付けれないでいるらしい


私の知らないところで
様々な物事が決定されており
その決定を敬い従い
その決定を利用することが賢さなのである


我欲をむやみに振り回すのは
猫と同じということになる


回りくどく
物事が決定する仕組みに従い
我欲を満たすことが賢いということである


お金を盗むのは
鰹節を狙う猫の様なもので
人間は
法を造り
法に則りお金を搾取しなければ
賢くないということなのである


猫の自由に憧れる時がある


お金を捨てなければ
そんな自由を得られぬのだろう


人間には
自由を捨てる賢さが備わっているらしい

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