化学反応の組み合わせにしても
人間の働きの組み合わせにしても
組織化されたシステムには
さまざまな共役関係が観察できる

化学反応をみても
同時的な共役反応もあれば
経時的な共役反応もある

同時的共役関係を横の共役関係とすれば
経時的共役関係は縦の共役関係と表現できる

横の共役的化学反応の典型としては
ATPの分解と各種酵素のリン酸化をあげることができ
縦の共役的化学反応の典型としては
酵素のリン酸化カスケードをあげることができる
これは、、、、
　　ある酵素がリン酸化されると
　　その酵素が活性化され
　　そのまた別の酵素をリン酸化する
　　このような酵素のリン酸化のカスケード反応により
　　狼煙の連鎖的発火により情報が伝わるように
　　細胞内で情報が伝播する

縦の共役関係の連鎖反応により
様々な社会的効能も維持されている

たとえば、、、

　　言葉の文字と発音の関係
　　言葉とその意味の関係

　　有言実行であらわされるような
　　言動と行動の関係

　　設計図とそれに基づく製品の関係

　　遺伝子とタンパク質の関係

どちらかがない場合には
もう一方も維持し難い相互に
存在を依存しあっている共役関係が様々な現象として
観察できる

このような共役関係の

意味論が存在する

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メモ

情報とそれに基づく機能的存在が
共役的に関連している

遺伝子と細胞の関係もそうであり
設計図と製品の関係もそうである

良い機能は再び情報を想起させる機能である

良い細胞は遺伝子を複製し
良い製品は設計図を再利用に導く

情報が機能を形成し
機能が情報を再生する

このような情報と機能の循環の道筋を
様々な共役的関係が維持している

このような共役的関係の淘汰選択は
環境への適応の一手段ではあろうが
「環境に適応的な形質として
　共役関係がある」
かように表現してしまうのは
あまりにも間接的で
論理の飛躍を埋める言葉たちが
沢山必要になるのだろう

理屈はなくても
地球は公転し生命が生存する
そのような状況の中で
人間は
言葉と自然現象の間に一定の関係を創造し
理屈を生み出し応用してきた

物質世界と情報世界の共役関係だ

報酬と引き換えに働くのと同様に