ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

組織淘汰の課題としての共役関係の保持


人間は
遺伝子以外の情報を巧みに操り

そして
それに染められることで
化学技術や社会性を築いてきた生き物だ


だから
染まる情報により
行動が変化してしまう性質があり
その行動は複雑になる


動物はその種類を特定すれば
その行動をある程度予測できる
しかし人間は
動物としての種類を特定するだけでなく
「どのような情報に染まっているか」
これを特定する必要があるということだ


面倒なことではあるが
情報を染め直せば
その行動を予定の軌道に乗せることができる


教育はそのようなものだ


刑務所での再教育も社会生活を円滑に営むための情報を
受刑者に持続的に保持してもらうための手段だ


同じ情報を持つ者のみで構成される
社会システムに属しているは
予測可能性の中に身を置くことができ
安心できる社会だ


このように安心な社会システムの進化は
システム内の関係であり
組織淘汰により洗練されてくる過程である


安心な社会では
有用な情報が
各構成員に保持され
この保持された情報に基づき
様々な共役関係が形成され
権利と義務の均衡が保たれながら
秩序維持がなされている


社会も細胞も
組織淘汰により維持される秩序のとしてのシステムである
だからなのか
社会の共役関係の保持機構について思いを巡らせると
細胞やこれが形成する組織の秩序維持を理解する参考になる


ーーーーー
メモ


生命は共役反応により維持されている


雑駁な表現を許してもらうと
共役反応は
糖が分解されるのと共役して
タンパク質が合成される反応といった感じのことで
糖が単に分解されると
燃えて水と二酸化炭素しかできないけれど
共役反応があることで
この糖の燃焼エネルギーが
共役的にタンパク質の合成に使われ
命が維持することができる仕組みになっている


ガソリンをただ燃やせば
水と二酸化炭素になるけれど
エンジンという共役を形成するシステム内で燃焼させると
回転運動となるようなものだ


共役関係の良否が
組織淘汰で選別されるということになる


エネルギーや
ホルモンや言葉が
システム内を巡回して
調和が実践される


調和の基礎としての
共役関係が前提として
存在しているから
様々な存在が
システム内で循環している


システムの部分としての
共役関係が変れば
システムの形が変ってゆく


循環しえなくなるような共役関係の変化は
組織を淘汰する


滞ることのない流れが
共役関係により保持されていてこそ
システムが機能して存続する

×

非ログインユーザーとして返信する