ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

言語と虚構の共進化


幸せな夢想に浸っている時に
ふと
その夢想を暗転させる想像が
頭をよぎることがある


将来への不安は
幸せを阻害する


未来は
今、現実としては存在していない
しかし
夢想のなかで描かれる


この描かれた存在が
心を彩る光と闇になる


過去の思い出も
また
存在しないまま描かれ
夢想の中で存在に至る


このような
過去と未来が混然とした世界が
非現実的なつらなりの中で現れるから
現実と思考の齟齬が生まれる


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メモ


人間は
現実として存在しない存在に
右往左往する生き物だ


だから
ある刺激に対して
過剰に反応したり
全く反応しなかったりする


現実と反応の相関性が
単純ではない


目には見えない
創造された世界を介して
反応が現れるから
単純な動物の反応のように
単純な
現実と反応の相関関係が描けない


この描けなさの原因を創る
目に見えない創造の世界を
統一しようと
さまざまなコミュニケーションがとられているが
このコミュニケーションから外れた者には
この眼には見えない統一世界は
無意味な虚構にすぎない


このような虚構を共有しなければ
言語を使用できないし
言語が発達すれば
より大きな精度の高い虚構を共有できるようになる


言語と虚構の共進化が
人類の社会を創造してきた


もっと大きく精巧な虚構が
AIのなかで育ち始めた

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