ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

局在と遷移:正義は欲望を抑制する障壁である


主観的な視点において
内にある欲望と
外に表す欲望には
大きな差があることを認識できる


この大きな差が維持されていることで
社会秩序が維持されている


無法地帯が無秩序に陥るのは
この差が無くなるこをからも
社会秩序には
内にある欲望と
外に表す欲望には大きな差の必要性が考えられる


考えられることととして
内に小さな欲望しかない場合も
社会秩序は維持される


そうなれば
人間はもっと慎ましく生きられよう


資本主義が幅を利かせても
貧富の差は大きくならないのかもしれない


もし
貧富の差が大きくならないことが善であるならば
外に表す欲望を
皆で小さくしなければならないという事だろう


こう考えると
正義は
外へ表す欲望を抑制する道具である
という事になる


「正しいことをしなければならない」
この言葉で
内の欲望を抑制し
外に表すことを止めさせことがある


正義が
欲望の障壁を形成しているという事だ


正義を疎ましく感じることがある


あふれんばかりの欲望を
正義がその実践を抑制するからだ


この疎ましさをなだめる手段として
正義を賛美する


欲望を抑制することを美化するのだ


より多くの人が
正義を賛美すればするほどに
疎ましさはなだめられる


正義の賛美が皆に承認され
自身が承認されるからだ


こうなると
疎ましさをなだめ
欲望を抑制すればするほどに
承認欲求が満たされることになる


そこで
欲望を抑制することが目的にもなってゆく


正義は
欲望抑制の手段であり
欲望抑制は
正義の手段となる


この状態は
言い換えると
欲望抑制は
正義の目的であり
正義は
欲望抑制の目的となる


正義と
欲望抑制が
互いに手段と目的となり
互いに互恵的に
高め合い
人間社会に秩序をもたらしている


賛美されるとこで
何かを失うのは
仕方がないことなのだろう義が賛美されるほど
きっとその正義は欲望を抑え込んでいるのだろう


賛美されているほどに
抑え込まれている欲望は
内と外で大きな差ができているのだろう


賛美が縮小した時
この正義の局在の高潔性が崩壊し
自由に欲望が表出するようになるのだろう


このような契機をいくつも経ながら
人間社会の正義の局在は遷移を繰り返す

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