ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

複製し評価され多重化する存在


仮に
善い行いと
悪い行いがはっきり分かれているとして
皆がそれに従っていると
公平だ


しかし
悪い行いも
仕方がなく許される悪い行いと
許されない悪い行いに分けてしまうから
せっかく鮮明にした公平が
再び不鮮明になってしまう


   例えば
   暴力は悪である
   ・・・が
   正義の鉄拳という表現で
   許されてしまうことがある


自分の悪い行いの中に
正しさを見つけたくなるし
嫌いな人の良い行いの中に
不正を見つけてみなくなる


いろいろな切り口を駆使して思考して
一つだけであった過去の出来事を
様々な善悪の色に染め上げる


このようにして
一つしかなかった出来事が
複製され
色づけられ
多彩に存在してゆくことになる


ーーーーー
メモ


行動が評価される


合法であるか
合憲であるか
過失はないか


行動した事実に争いがなくても
その評価のいかんにより
その行動が
悪であるのか
善であるのか
争いが生じる


このように
同じ行動でも
その評価が異なると
争いが生まれるのだから
同じような評価をする人とは
相性がよくなり
違う評価をしがちな人とは
相性が悪くなる


相性がより人が集まれば
スムーズな組織ができやすいが
相性が悪い人が混ざると
組織運営に困難がつきまとうことになる


教育は大切だ


同じような評価がなされるように
人々を統一するのだ


これが過ぎると
違う評価に対する寛容さを否定することになる


教育のむずかしさがここにある


あらゆる教育は
狭い社会の中での教育であることを
常に忘れてはならないのだろう


忘れると
論語読みの論語知らず
という事になるのだろう

×

非ログインユーザーとして返信する