動物が動くことによる損得勘定
損はしたくないが
得はしたい
得をするには動かなければならないけれど
動くと失敗して損をするかもしれない
そんなことだから
自分の支配下にある誰かを動かして
損をしたら放り出し
得をしたら上前をはねるといい
ということになる
みんなが
こんなことを希望すれば
誰が損をして
誰が得をするかで喧嘩になる
もし
こんな風な喧嘩が蔓延しているならば
損をしたくないけれど
得をしたい人が集まっている
そう思って間違いないだろう
組織の中でも
組織の外でも
国の中でも
国の外でも
家の中でも
家の外でも同じだ
うまく隠して付き合っていれば
結果として喧嘩は治まるというものだ
だから
治まるように損をしよう
あんまりに大きな損はご免こうむりたいけれど
損をしながら
得の輪の中を動き回ろう
動けるうちは
得の輪の中にあるのだろう
とにかく
損をしてでも
治まりの中で動き回ろう