イモムシの神経に宿る聖域
イモムシにも
神経がかよっている
小さいけれど脳もある
仮に
その脳と私の脳を繋げるインターフェイスが
あったとしよう
私は
これをイモムシに繋げてみるだろうか?
私の意識が
イモムシの中に入り込む
まあ
これはいいだろう
逆に
イモムシの意識が
私の中に入り込む
このことに対して
私は
どれだけ寛容になれるだろうか?
イモムシも
もしかしたら
私と同じように
相手に入り込むのはいいけれど
相手から入り込まれるのは嫌だと
思っているかもしれない
そのことを
インターフェイスで繋げて
確かめてみたい気もするけれど
生きているということは
それぞれに独立した尊厳を持つということでも
あるだろう
*
一方通行のインターフェイスを
開発して
繋げようとする
支配が
尊厳を蝕む構図だ