理系的不平等起源論とその緩和戦略必要論
生命は
負のエントロピーを食らい生きている
エントロピーが増大すると
均質化に向かい
エントロピーが減少すると
異質化に向かうということからすると
生命は異質化に向かい活動している主体ということになる
平等ではなく
不平等に向かう傾向性が
生命の根源にあるということだ
理性が平等に向かい
本能が不平等に向かおうとする構図は
このような生命の根源的性質から派生してきているのだろう
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生命は
すべからく
自と他を区別している
自分を囲む環境と
自分が混ざり合う時は
死を意味する
混ざり合わないように
自と他を区別し
自を特殊な存在とし続けるために
生命活動を営んでいる
この意味で
他と違う存在になろうとする努力こそ
生命活動だ
この生命活動を
より効率的に実践するために
利他的な活動をすることが有用なことがある
この活動の典型として
平等運動もあるのだろう
偽善は人のためならず
ということになる
自と他を区別する主体ではあるものの
区別ばかりしていると
袋小路に陥るばかりである
他と異なろうとする生命活動を維持するためには
エネルギーが必要であり
他との調和が不可欠だ