「らしさ」を求めあう秩序
友達らしく振舞う
部下らしく振舞う
上司らしく振舞う
子供らしく振舞う
親らしく振舞う
らしさには
義務というか
欺瞞というか
偽善というか
そこまでいびつに歪められたものではないにせよ
自分らしさの抑制がある
地球は地球らしく
ここはここらしくしてくれているから
今の暮らしが成り立っている
時々
らしさが崩壊して
天災が起こることもあるのだけれど
また
らしさが戻ると
平穏な暮らしが始まる
馴染んだ私らしさを
今日も演じてゆくのだろう
私のためだけではなく
私らしさを知る人とのために
今日も
私らしさを演じてゆく
安心だけれど
どこかつまらない
私らしさを演じてゆくのだろう