ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

シュレーディンガーの猫


ご機嫌という存在は
不可思議な存在だ


その存在を
把握しようとすると
元の姿を失い
さっきまでのご機嫌は
逃げ去ってしまう


原子核の周りをまわっている電子の軌道も
知ろうとして追いかけると
見えなくなってしまうという



何時の間にやら
事態が急変していることがある


なぜ
何時
どうしてそうなったのか?
そんなことを
全く知らずにいるうちに
事態が急変していることがある


その事態の急変を
知ろうとして
目を凝らしていても
いつの間にか
事態が急変していることがある


事態が急変しないように
目を凝らすばかりではなく
口を出したりしていても
事態が急変してしまうことがある


口出しが
やぶ蛇になっていたと
後から気が付くこともある



機嫌という存在には
やぶのようなところがある


つつくと蛇が出てくることがある


かわいい蛇ならいいが
毒蛇は勘弁願いたい



電子も機嫌も
動き回り
その行方は
闇雲の中にあるらしい


けれども
だいたいはきまっているらしい


そんなだいたいの中にいることしかできない


精密機械のようにはいかないらしい

×

非ログインユーザーとして返信する