ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

トリプルワールド14


主体が主催する様々な現象には
再現性がある


同じ動作を繰り返し
同じものをいくつも作る


同じようなものを取り込み
同じようにエネルギーに変えてゆく


このような
能動的で再現性のある現象が
主体を支えており
主体は
このような
能動的で再現性のある現象を
催している


再現できるということが
主体の存在価値である


再現できなければ
現象は消滅し
主体も消滅する


エネルギーを
能動的に獲得しながら
その主催する何かを繰り返す


この繰り返しの現象の一連システムとして
セコンドワールドが成立しており
その能動性において
主体を知覚することができている


水が湧き続けていると
泉と知覚される
その水が枯れると
泉も消失する


同じことが繰り返され続けるという存在が
主体らしき何かを知覚させてくれている


けれど
泉の再現性は
生命の再現性とは異なるものだ


能動的主体性を
泉は欠いている


泉より井戸の方が
人間の手が入る分
能動的主体性が入り込んでいる


人の手で掘られ
人の手で水をくみ上げる井戸は
能動的であり
受動的な井戸とは異なる
しかし
生命とはまだまだ異なる


井戸は人間との共役で自律性が培われている
人がいなければ維持されて存在だ


生命は
自律した主体が
能動的にエネルギーを獲得し
能動的に何かを再現し続けるシステムとして存続している


その存続し存続させている何かが
枯れることのない泉のように
生命を跳躍させ続けている


この跳躍のために
生命はエネルギーを獲得し続け
そのエネルギーを特異的な現象のために消費している


結果として
エネルギーの流れが複雑に統制されている


この統制力において
主体の能力が計られることになり
能力が大きさは
主体が保持される確かさとなる


エネルギーの流れを統制的に捻じ曲げ続けるシステムが
生命であり
そのようなシステムが多数存在する中で
人間は
このようなシステムのそれぞれを別々の世界として認識するので
一匹一匹の虫にも世界を見出し
それぞれに主体的な魂を感じることになる

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