トリプルワールド18
主体は
循環する反応の束として
循環しながら存在する総体である
だから
その一部に支障をきたすと
循環が絶たれて消滅してしまう
そのため
①支障が出にくい方が永続しやすく
②支障が出ても修復されれば永続しやすく
③主体が沢山あればあるほど
永続の可能性は増してゆく
危機管理の基本は
①安定性
②復元性
③再現性にある
それぞれにエネルギーを消費するので
どのような危機管理をするかで
主体の性質が変わって来る
存続の戦略は多様にある
①少ない子供を大切に育てる
②プラナリアのように切られても再生する
③サンゴのようにたくさんの卵を産む
というような具合だ
いずれにしても
危機管理において③再現性を確保するために
主体が複製されてゆく
そして
複数の主体の間に関係が生まれる
この派生する主体間の関係に
①安定性や②復元性が付与され
③再現性も備わってくると
サードワールドが出現し
この世界の中に
下層に甘んじることとなった
セカンドワールドの主体が埋没してゆくことになる
個の埋没は
セカンドワールドと
サードワルドの二項対立が
ダブルバインドに変質し
それが
アウフヘーベンされ
セカンドワールドが買いに埋没する遷移として
観察される