トリプルワールド27
空間的な調和はアナログで
ぴったり納まることもあれば
ちょっと納まりが悪いこともある
これに対して
反応的調和はデジタルで
この場合はあれ
その場合はあちらという具合に
あらかじめ定められている
だから
中間を表現する場合には
2つの対峙する反応的調和の
惹起される量の調整により行われることになる
例えば
交感神経の高ぶりと
副交感神経の高ぶりの相対において
身体の臓器の活動が調整されている
例えば
少数意見と
多数意見の相対において
社会活動が調整されている
誘導的主体は
反応的調和を誘導するが
調整的主体は
対峙する反応的調和の誘導量を調整する
誘導的主体が強いと
支配的活動となり
調整的主体が強いと
共生的活動となる
意識は支配的活動に傾倒しようとしているが
他の臓器の活動に抗えず
その支配は共生的に歪められている
あらぬ時に
おならがでたり
トイレを催したり
意識の支配はとても完璧には整わない
反応的調和の種類が多くなればなるほど
複雑で予想不可能性が高くなる
機械反応も
その反応の種類が多様多彩になればなるほど
複雑で
さも生きているかのようにふるまうように
感じさせるようになる
定言命法は
いかにも
人間的かつ機械的所業だ