トリプルワールド62
環境整備は
不都合な存在を
排除することにより
実践される
たとえば
オオカミやクマといった危険な動物を
人里に寄せ付けない工夫をしたり
駆除したりすることで
環境が整備されてゆく
時の噛みつく野良犬や
臭い糞尿をまき散らす野良猫も
いなくなれば
暮らしやすい環境が整備される
ルールを守らず
犯罪を起こす人間も
いない方がいい
理想の環境と
現実の環境が比較され
現実の環境の中の
不都合な反応を減少させてゆくことにより
より快適な環境へと整備してゆく
PDCAサークルの実践だ
このような整備により
自由は制限され
限定された反応が残存してゆく
よく管理された環境は
安心で
自由が少ない
体内環境は
とてもよく管理されている環境で
臓器の自由を許し
管理が行き届かないと病気ということになる
庭も
自由にほっぽり出しておくと荒れ果てる
そんな庭は
小さいと管理しやすいが
大きいと管理にも手がかかる
広大な畑も管理が大変で
野山を管理するとなったらもっと大変だ
大変になればなるほど
管理するところと
管理しないところが出てくる
何処を管理して
何処をおざなりにするかで
環境世界は変容してゆく
こころを直視することはできないけれど
広大な存在だと感じることがある
自分でも管理しきれない
さてどうしたものか
何処をどう管理したものかと
心と会話する