環境には
様々な世界が
混とんと混在している

そんな環境を整備するために
様々な主義を主張し合うのが
人間の議論であり口論だ

自分が努力して環境を整備しても
他人がその努力して作り上げた環境をぶち壊したりするから
争いが絶えない

社会は
マジョリティーが
その既得権を維持する努力により保持されてるという

交通ルールも
皆がマジョリティーであるという意識の上で
そのルールを守っているから
安心して車を運転できる

マイノリティーが
車の右側通行を主張して
それを実践していると
マジョリティーからすれば危険極まりない

このようなマイノリティーが増えて
車の右側通行がマジョリティーになれば
それはそれでまた安全になる

マジョリティーでいるために
守らなければならない規範がある

マジョリティーでいるために
捨てなければならない自由がある

それでもなお
マジョリティーである既得権益が有益なものならば
マジョリティーでいるために払う努力は
個人にとっても有用なものであり
社会維持にとっても有用になる

この理屈は
マジョリティーのための理論であり
既得権益が得られていないマイノリティーのものではない

このようなマイノリティーのためには
機械論的な利益説明ではなく
神秘主義的高揚感が必要だ

とにかく素晴らしい

そう思ってもらえる物語を
マジョリティーは
マイノリティーのために用意しなければならない

ルールを守らなければ
もっとひどいことになる

根拠のないひどい目にあう

これも一つの
神秘主義的な説得なのだろう

マジョリティーは神秘の泉ということになる