フロメンド思考
フロメンド現象という言葉をネットで知った
お風呂に入れば気持ちいいのはわかっているのだけれど
なんとなく時間を過ごし
お風呂に入ろうと思いつつも
お風呂に入ることなく
時間だけが経過してゆく
こんな現象を
フロメンド現象というらしい
風呂面倒現象と書いてしまえばわかりやすいが
それでは
面白みが消えてしまう
やはり
フロメンド現象がいい
フロメンドとカタカナにすることで
一般化されるからなのかもしれない
やろうとしてもなかなかできないのは
何もお風呂に限ったことではない
あれをやらなければと思いつつ
何か別の「これ」をしていることはままあることだ
この場合の「これ」を
フロメンドの友ということもできるだろう
フロメンドの友は
テレビであったり
スマホであったり
ネットサーフィンであったり、、、
猫や犬とじゃれ合うここともある
ほんとうはあまり気乗りしないのだけれど
「あれをやるよりましだ」とばかりに始める
掃除や簡単な仕事であることもある
何かをやっているようで
本当は
何かを「やらず」にいる
ただ「やらず」にいるよりも
フロメンドの友と過ごしていることが
心に安らぎを与えてくれている
From End 思考
Happy Endを迎えるために
今やるべきことを
逆算する思考方法をFrom End 思考とすると
フロメンド現象は
フロメンド思考と
今の感情や行動との齟齬が生み出す現象だ
この齟齬が解消しなければ
来るべき未来を思考するのだけれど
設定された未来のEndを実現できず
いつまでも
フロメンド思考を捨て去ることもできず
フロメンド現象を続けてしまう
フロメンド思考は
未来へのアブダクションだ
この思考が思考のままでいる間
フロメンド現象が続くのだ
思考が実践に移すのは
思うより簡単なことではない
むしろ
大きな苦労を伴うものだ
だから
フロメンド現象が多発する
前向きなフロメンド思考を持ちながら
前向きになり切れないフロメンド現象が続いてゆく
あまりにも
あまりにも人間的な現象で
つい寄り添いたくなる
そんな現象が
フロメンド現象だ