ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

コロナ禍の夢


コロナが広がって
「こうすべきだ」
「いや、そうではない。ああすべきだ」

様々な意見が交わされる


相反する意見が2つ並んでいて
そのどちらにも
もっともらしい尾ひれがついていて
信憑性があるように泳ぎ回っているから
どうしてよいやら、わからなくなる


かといって
どちらの側に立つかによって
自分の行うべき行為が変わってゆくのだから
放っておくのも
自分の統一性が取れなくて面白くない


面白くないといっても
そもそも同一性がとれておらず
その場その場で都合の良いように
ふるまえるように
目や耳があって
手足を動かせる動物として生きているのだから
様々な意見に翻弄されてしまうのが
動物の性である


それでも
人間には理性があり悟性があるから
翻弄されていれば心安らかではいられない


どちらかに決めて
心安らかに過ごしたくもなる


このめんどくさい人間の性に翻弄され
心の安らぎを求めて
どちらかを信じてみるのも悪くなかろう


信じて
行けるところまで
それを信じて突き進むのだ


失敗しても後悔しない
そんな強い意志を携えて
信じて生きてゆくのだ・・・・


・・・・そんな勇気もない


どちらかの側に立って
自分を律することなく
なんとなく
浮草のように
あっちへふらふら
こっちへふらふら漂いながら
このコロナ禍が過ぎ去ってもらいたいと
都合の良い夢を見続ける

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