反応の結果
次の反応を引き起こす刺激物が現れる

生命現象のように
動的平衡を
反応の連鎖により維持している存在にとって
次の反応を引き起こさない反応は
ある意味
無駄な反応となってしまう

狩りが上手く成功すれば
その獲物を食らえるが
狩りを試みても
失敗すれば食べ物を食べれない

狩った獲物は
刺激性の高い反応物だ

生命現象は
刺激性の高い生産物を生み出す反応が
次から次へと連鎖して維持されている

刺激は反応をもたらす記号である

反応をもたらす強い記号をもとめて
反応が廻り続けている

記号を次々と生み出す反応が
残存してゆく

これが自然淘汰だ

記号になるかならないかは
記号を生み出す主体ではなく
その主体の周囲に存在する反応主体が決めてゆく
この
主体と反応主体の関係が
生きている自然を形成している

ホルモンも
フェロモンも
その受容体が刺激性を決めている

記号→反応→記号→反応→・・・・

記号と反応の円環的連鎖の中で
記号が跳躍してゆく

自然は
反応が続いて行く現象だ

反応の連鎖が終結すれば
自然も消滅する

自然淘汰だ