ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

能動的反応:「あるべき姿」への追従


「今ある姿」とは違った
「あるべき姿」を思い描くことができる


「今ある姿」を
「あるべき姿」に近づけようと
努力を重ねたり
嘘をついたり
護摩化したりしてもする


「あるべき姿」を追い求めるのは
何も人間の意識だけのことではない


大腸菌も
闇雲に栄養をたくさん取って大きくなるわけではなく
大腸菌としての「あるべき姿」を追い求めながら
充分栄養を確保し
細胞分裂するようにできている


カエルにも「あるべき姿」があり
卵が
オタマジャクシになり
それから手が出て足が出てカエルになる


カエルも
闇雲に生きて栄養を取っているのではない


卵が受精して分裂し
形態形成を重ね
ひとつの細胞が
「あるべき姿」へと発生してゆくために
栄養を摂り成長してゆく


内在している「あるべき姿」を目標に
「今ある姿」を変えてゆくのだ


このような
「今ある姿」といしての実在と
「あるべき姿」としての二重構造の狭間で
生命活動が躍動している


この二重構造の延長として
実体のない言葉の群れが
実存として振る舞い
人間を導き成長を促し続けている


言葉は
「今ある姿」のみならず
「あるべき姿」をも表現してくれている


お節介なこともあるが
この両者を調整したりもする


「今ある姿」と
「あるべき姿」が一致していれば幸せなのだろうが
なかなかそうはならないところに
生きてゆく苦労があり
生き甲斐がある


大腸菌や
カエルもそうであるように
生きることは
追いつけばまた次が現れる「あるべき姿」を
追い続けてゆくことなのだから仕方がない


やがて「今ある姿」の実在は
無という「あるべき姿」としての実存に追いついてしまうのだろう

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