ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

能動的反応:限界と永遠


生身のままで
宇宙空間に放り出されたら
空気を吸えなくて苦しいはずだ
でも
実際には
そんな流ちょうなことも考える間もなく
真空である宇宙空間の陰圧により
身体機能を保持していた連帯が崩壊し
生命活動は霧散してしまうだろう


人間には
人間として機能するために必要な環境があり
その環境から外れると
生命を維持できない


生きてゆける場所と
生きてゆけない場所がある
このしごく当たり前のこの二分法が存在する傍らで
この中間が存在する


頑張れば生きられるけれど
頑張らなければ死んでしまうような場所があるということだ


高山や北極や南極のような極寒の地や
からからに乾ききった砂漠や
猛獣が息をひそめて人間を狙っているような場所では
頑張らないと生きてゆけない


このような場所にくらべれば
どんなにつまらない時間で
あくびをしたり
居眠りをしていても
安心して生きていられるだけで幸いだ


こんなふうにのんびりとずっと生きていけるのならば
生きる能力を高める努力する必要もないけれど
安心して生きていられるあくびの場所のすぐ横に
頑張らないと生きてゆけない状況が待ち構えているから
現実は厳しい


宇宙空間に投げ出されたら
諦めるよりほかないのだけれど
頑張れば生き延びられのなら
一生懸命頑張ってみたくなる
生命はそんなようにできている


そんな風に頑張りながら
命が引き継がれてきたのだから
そんな風にできていなけば
今命がない


命には
それぞれに頑張ってきた歴史が刻まれている


頑張って頑張って
生き残れた証が歴史として刻まれている


頑張れなかった歴史は静かに消えてきた


生き残れた証を
引き継ぎ
引き渡し
命はいつまで続いて行くのだろう


頑張るだけ頑張って
続けられるうちは頑張って
どこかで終わりを迎えるのでしょう


その終わりを
誰も見れないのであれば
命にとって命は永遠の存在となるのでしょう

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