ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

自己機械化現象:動きを制約する環境


「動き」が存在として認知されている


風や波がそうであるし
跳躍や歩行や疾走
発進やスリップという存在もある


「物質」という存在が
どのように動くかは
物質に内在する性質のみならず
物質を囲む環境の性質が影響する


このために
同じ「物質」であっても
環境が異なると
異なる「動き」をすることになる


たとえば
水は
周辺の温度環境により
水分子の運動が変わり
氷になったり
水になったり
水蒸気になったりする


このように
環境に応じて
「物質」が多様的な「動き」をとるので
それぞれの「動き」に対応した状態が
観察されることになり
その観察に基づき
命名されると
「動き」は認識されるべき存在として
脚光を浴びることになる


日常生活においては
このように
変化のない「物質」と
容易に変化する「動き」の二元論で
観察される現象を解釈している


機械は
環境を整えることで
物質の「動き」を制御することで機能している


言い換えると
機械の内部において
「物質」に「動き」を義務付けられている


自己機械においては
このような環境整備による義務付けの連鎖により
定型的な「動き」が連鎖し
秩序が恒常的に顕れている


「動き」が環境を作り
環境がつぎの「動き」を作り
その動きがまた
環境を作るといった
因果の連鎖が円環的に循環すると
恒常的な秩序が出現する


生命秩序も
このような自己機械化現象により維持されている


自己機械は
環境に応じた生業の連鎖ということもできる


だから
環境に応じて
維持できる自己機械も変わってゆく


同じ自己機械が維持され続けるためには
その自己機械にとって最適な環境が必要だ


・・・などなどと考えながら
   水槽の掃除をしている


   水槽の中にたまった魚の糞などの老廃物を除去し
   新鮮な水を供給したりしながら
   水槽をちゃんと維持しないと
   水槽の中の魚は死んでしまうのだ


私は
食べて
食べたものを消化して
排泄しながら
私自身で私の体の中を掃除し続けている


私自身を掃除して
私自身が奇麗でいることは
普段はあまり顧みることもない
私に課せられている尊い義務である


どのように私はこの義務を果たしているのか?
その詳細を知ることもなく
知らぬままに
この義務を果たしている


意識は
この義務をお構いなしに
失敗しても成功してもどちらでもよいようなことにも
かまけていてられる


ある意味
意識というものは
義務の呪縛から解き放たれた幸せな存在だ

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