持続性:総合力としての再生数
実効再生産数という概念が
コロナ禍の中で脚光を浴びた
一生のうちに
何人の女児を
一人の女性が生むかを数値化した
基本再生数という概念が人口学にあるが
コロナ禍の中で脚光を浴びている実効再生数は
この人口学の概念を感染学に応用したものだ
再生数が1を超えれば
人口は増加
感染は拡大する
逆に
1を下回れば
人口は減少し
感染は収束する
人間であろうと
ウイルスであろうと
命は
再生し続け
永遠を描き続ける存在だ
再生する能力という内的要因と
再生できる環境という外的要因が揃って
はじめて
再生数は1を超え
生命を維持してゆける
工業商品も
生産する供給能力という内的要因と
消費する需要能力という外的要因が揃って
はじめて
再生数は1を超え
生産が維持されてゆく
供給だけでも
需要だけでもだめで
両社揃って生産が維持される
生命も
増殖能力という内的要因だけでは維持できない
環境が揃っていても
増殖能力がなければ維持できない
増殖能力も
環境も多要素から成立してる総体であり
相対的にある部分が秀でていても
総体としてのバランスが保たれなければ
維持が困難にさらされる
逆に
どこかの要素を徹底的に不適合なものにすることで
感染症を撲滅できる
現実は
総合力が常に試されている
命令という言葉で維持されている組織も
この総合力が試されていので
言葉だけの世界では生き残れない
力や知識のない言葉ばかりでは
組織の持続は危機に瀕することになる