ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

脱中心化:秩序の中心への加速度


草木は
毎年春になると
地面から芽を出し
茎や葉を伸ばし
勢いよく成長する
そして
秋の声を聴くころから
その勢いがなくなってきて
冬を迎えるころには
枯れ果てる


台風は
毎年夏から秋にかけて
南の海上で生まれて
北上し
やがて熱帯低気圧となり
その低気圧も
勢力を弱めて消えてゆく


草木や台風がそうであるように
現象は
その現象が起これば起こるほど
現象を維持する力が高まるところがある


このような状態を総称して
「勢い」があると表現される


周辺からさらなる力を巻き込んで
「勢い」を増しながら
草木も台風も成長し
この「勢い」が衰退するとともに
草木も台風も消失へと向かうことになる


正のスパイラルが「勢い」を
負のスパイラルが「勢いの衰退」を演出している


「勢い」は
秩序の加速度のような存在で
秩序化を進める力のようだ


台風の「勢い」は
温度差や気圧の差の変化により
上げったり下がったりしているし
草木の「勢い」は
気温や日照量の変化で
上がったり下がったりしているということだ


温度差や気圧差
気温や日照量が
秩序化の加速度を変化させる要因となっているということだ


このような要因は
たくさんの要因の中の一部であり
もっとたくさんの要因により
秩序化の加速度は影響されている


草刈りや草取り
それに除草剤の散布は
草木の成長という秩序化においては脱中心化の実践であり
庭の手入れという秩序化においては中心化の実践だ


秩序を見出せるのは
その秩序に中心があり
それぞれの中心が
それぞれの中心を維持すべく
秩序化に向けた現象を誘導し合い
限りある空間の中で
しのぎを削り合っている

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