ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

脱中心化:二種類の自由


秩序は
その部分が
全体により制約されることにより成立している


細胞周期がうまく回るためには
それぞれの周期で
なされるべきことがなされなければならないし
一日を
毎日毎日繰り返すには
同じことを繰り返さなければならない


細胞周期や
一日や一年といった
日常の周期の中で
それぞれの時期に為すべきことがあり
それらの義務をこなしながら
秩序が維持されている


このような周期の秩序にあって
自由を
二種類に分けて考えることができる


秩序の中の自由と
秩序を打破する自由だ


現状という秩序を維持することを想定しながら
従来の秩序維持とは無関係なことを実践するのが
秩序の中の自由で
現状という秩序の維持を放棄して
秩序が要請する制約から解放を目指したり実践するのが
秩序を打破する自由だ


どちらも
制約からの解放という点では同じだけれど
秩序の維持を前提にするかしないかの違いがある


生命は秩序である限り
秩序を希求し続け
制約を求め続けてゆく運命にはあるけれど
どのような制約を選択するかの自由がある


この制約の選択の成功が自然選択であり
失敗が自然淘汰ということになるのだろう


前例を踏襲し続けるのも
前例に改変をし続けるのも
自然の成り行きなのかもしれません


同じことを繰り返すだけでは生き抜けない自然の厳しさが
自由を叫びたくなる本能を生命に宿して続けているのでしょう


だから
時に日常を打破する力を欲しくなる

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