ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

脱中心化:中心の周りを動き続ける周辺


地球の中心は
とても熱いところで
硬い石はもちろん
ダイヤモンドをも溶けてしまうほど熱いという


やはり
中心は熱すぎて
いたたまれない


少し冷めた周辺がちょうどいい


人間が
地球の中心ではなく
地球の周辺である地表に棲むのには
そんな理由がある


あれもこれも溶けて混じり合って溶けてしまう中心では
多様性が維持できない
そうなると
手や足や心臓といった多様性を維持できず
人間は死んでしまうのだ


手や足や心臓が
それぞれの多様性を維持して
それぞれの機能を実践できる
中心から離れた周辺に位置することが肝腎なのだ


しかも
手や足や心臓が
互いに遠ざかって元も子もない


程よい位置で
手や足や心臓がそれぞれの個性を連帯しながら発揮し
全体をうまく機能させなければならないからだ


それぞれが
それぞれの程よい場所を誘導し合い
程よい距離をとりながら
中心を探り合っているようだ


そんなふうにして生まれてくる安住の地は
連帯する相手の動きに応じて揺れ動きながら
仮装的中心を廻り続けているのだから
いつでも
探し続け
求め続けなければ
安住の地は遠ざかってゆくのだろう


何時だって
安住の地を探しながら
動き続けなければ生きてゆけないということだ


動けなくなれば
その場にとどまり
安住の地が遠ざかってゆくのを見送ることになるのだろう

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