ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

正誤判断:予測能力の進化


腹を満たすことこそが自らの本質とばかりに
肉食獣が獲物を狩る


一方
獲物になる側はというと
餌になることが自らの本質ではないとばかりに
必死で逃げる


互いに
たかがいに自ら信じる本質を守ろうと
相手の行動を予測しながら
追跡と逃走の最適化を目指している


相手の行動の予測の精度が高まれば高まるほどに
より高度な狩りが出現し
より高度な逃避も実現する


予測が高度になるにつれ
予測を裏切ることにより
追跡や逃避を達成する戦略も生まれる


裏をかく戦略だ


右へ行くと見せかけて
左へ逃げたり
右からカギ爪を振り下ろすと見せかけながら
左からカギ爪を振り下ろしたりする


このように
それぞれが自任する本質が
それぞれの権能をより複雑に発展させてきた


そのなかで
予測と現実は
合致するものであったり
不一致になったりする


予測と現実の一致は正解であり
予測と現実の不一致は不正解だ


正誤判断は
動物の狩りの現場に存在してきたしこ
れからも存在し続けてゆくだろう


捕食を逃避が盛んにおこなわれるようになった
カンブリア紀のころには
既に正誤判断が存在し
その精度を増しながら現在にいたっているのだろう


捕食側は
求めるべき餌を感じる能力を鍛え追跡をし
被食側は
いつもとは違う不穏な空気を感じ逃走しながら
正誤判断の精度を増しながら命を連ねて来たのだろう


予測能力が正しければ生き残り
予測能力が低ければ生き残れない自然の中で
正誤判断の精度が増してきた


予測能力が高いと得をして
予測能力が低いと損をする世界の中で
正誤判断の精度が試され続けている

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