ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

正誤判断:予測・予定・規範 vs 現実


言語の間に2項対立があるように
意識と現実の間にも2項対立があり
比較対象としての対応関係を形成している


未来予測と実際の現実
予定していた未来と実際の現実
あるべき規範と実際の現実


描かれた未来と
実際に訪れる現実には
一致した部分もあれば
齟齬がある


一致した部分を増やそうと
予測の精度を上げる努力がなされ
予定通りに事を運ぼうと努力をし
あるべき規範を守ろうと努力をする


このような努力により
自らの運命を変えてゆくことができるし
他者の運命を変えてゆくことができる能力が
人間に備わった特徴だ


むろん
人間の権能ではいかんともしがたい現実もたくさんあるが
たとえば
家畜を支配している能力や
河の流れを制御する能力が人間に実在しており
不完全ながらも現実を支配している


このような能力が高まり
完全に現実を支配できれば
現実の正しさを
人間が定義して
それを実現してゆくことになるのだろう


そうなれば
気候をも支配するのだから
気候に規範を示し
それに従うように仕向けることができるという訳だ


明日天気になりますようにと
テルテル坊主をつるすのは
そのような能力への憧れであり
この様なあこがれが
様々な祈りとなって
未来の正しさを叫びたくなるのだろう


考えてみれば
未来を空想することができるということが
支配欲を駆り立てている


来るべき未来において
よりよく身を処する動物としての宿命が
さまざまな支配欲を駆り立てているのだろう


理性も
いつだって
そんな支配欲の支配下にあるのだろうか?

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