ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

正誤判断:正しさが導く歪み


今が正しい状態か否かは
今のあるべき状態との比較においてなされる


今考えていることや
見えている現実は
常に正しいというわけではないので
正しい状態の時と
正しくない状態があるけれど
現実はひとつだから
ありがたい


現実がふたつあったら
今どちらの現実にいるのかを
判断しなければならなくなる


現実が3つあったら
もっと大変だ


誰かと話をするにも
どの現実にいるのかを確認しながら
会話をすることになる


「今日はどの現実の家に帰ろうか?」
などと考えなくてはいけなくなる


どの現実にいるかで
物理法則まで変わってしまえば
身のこなし方まで変えなくてはならなくなる


それぞれの現実で
推し量る基準や規範が異なれば
正誤判断も
どの現実にいるのかを前提としなければならない


正誤は
基準だけでなく
その基準の前提条件も
視野に入れないと判断できないものらしい


この判断ができないと
立派でそつなくこなす仮面をかぶることができず
愚かでへたくそな役者になる
しかし
役者としては愚かでへたくそかもしれないが
素直でまっすぐな
ひとつ芯の通ったぶれない生き方をできるのだろう


ふと眺めれば
今日も
その街の正しさの仮面をかぶった賢い役者たちが
街中をわがもの顔で闊歩している

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