ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

多元論:相互監視の総和としての規範


言葉には
3つの制約がある


文法律
経験律
矛盾律


文法がおかしい言葉は
「それ変だよ」と注意され直される


感覚を通して経験されることと一致しない言葉は
「それ本当なの」と疑問視される


文書の中に矛盾があると
「論理的に矛盾してるよ」と否定される


言葉は相互に疎通して成立するから
相互に監視されながら成長している


相互監視の経験の中で
上の3つの制約が
時には強く意識され
時には緩く意識されながら
さまざまな規範に生かされている


落語の世界
おとぎ話の世界
科学の世界


それぞれの世界には
それぞれの規範があり
時に文法が破壊され
時に経験できないことが言葉となり
時に矛盾をはらみ言葉が形成されている


言葉はひとつでも
その表現する世界は多元化し
原則的には混じり合わないように
相互監視がなされている


そうして
ときに
科学の世界に
おとぎ話の世界を入り込ませ
笑いを生んだり
怒りを買ったりすることもあるが
原則的には
交じりわないはずの世界として区画されている


道徳も
同じように相互監視の在り様で多元化しているところがあり
ところ変われば道徳も変わり
「組織の常識は世間の非常識」
というような事態が
多々発生することとなっている


自由社会には
相互監視の自由があり
この自由を制限しないと
組織ごとに異なる常識が生まれるのは
ある意味仕方がないことなのだろう


まあ
ほどほどに
経験律や矛盾律で整えられいかなくては
大きな社会問題になるのだから
組織の自由ばかりを叫んではいられない


いわんや
個人の自由は、、、である


、、、


言い方を変えると
当たり障りのない普通の人間が増えてゆく原理がここにある


このような相互監視の網をぶち破る破壊が
眠れる社会をたたき起こすことがあるから
時代が変わることにもなる

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